【防虫】-シロアリについて-
《シロアリについて》
一般にシロアリと呼ばれているものは、昆虫類ではシロアリ目に属し、現在までに2,260種類が知られています。日本には18種類が定着し、2種類が輸入材などで時々発見されています。
ここでは、北海道砂川町を北限として日本全土、および韓国、中国に広く分布するミゾガシラシロアリ科の「ヤマトシロアリ」について説明します。
1. ヤマトシロアリの飛来
内地では通常4~5月、沖縄では2~3月、東北から北海道にかけては6月に行われます。飛来のある数日前から職蟻は孔道を外にあけ、ここに有翅虫と兵蟻が集まり、触覚を空中に出して動かす行動が見かけられるようになります。飛来は雨後で快晴になったような温暖多湿の日の午前10~12時頃に行われることが多く、飛来行動が始まると最初の数分で大多数の有翅虫がでて、高いところから飛び始めます。兵蟻も外にでて警戒にあたり、末期には一部の職蟻も巣から出てきます。
2. ヤマトシロアリの階級分化
3. ヤマトシロアリの防除からみた生態
1)湿った木材中にのみ生息する。(木材の乾燥で除去可能)
2)夏の高温期には涼しい場所に移動する。(再進入の防止処理)
3)少数の職蟻からコロニーが再生される。(きめ細かな駆除が必要)